野菜の持つ栄養素を、摩擦熱や空気に触れることによる酸化で壊すことを抑えてつくるジュースが、コールドプレスジュースです。
熱を加えず(コールド)圧し潰して(プレス)つくるジュースです。
効率よく栄養が体に吸収されることから注目されるコールドプレスジュースをつくるためのキッチン家電がスロージューサーです。
栄養豊富な野菜の代表格のひとつがトマトです。特に、スーパーや通販などで入手しやすいところもポイントです。
トマトをスロージューサーを使ってコールドプレスジュースにする場合に摂れる栄養素と、期待できる効果、おすすめのレシピについてご紹介します。
トマトの栄養素と効果って?
トマトの栄養素でいちばん有名なのはリコピンです。トマトの赤色のもとになっている色素成分で、β-カロテンなどの仲間のカロテノイドの一種です。
カロテノイドは抗酸化作用で知られていますが、リコピンはとりわけ抗酸化作用が高く、ビタミンEの100倍以上の働きで知られています。
生活習慣病予防・老化予防に効果が期待できる
抗酸化作用とは「酸化に抗う作用」、体の正常な細胞を酸化することで傷つけてしまう活性酸素が増えすぎるのを防いでくれます。
活性酸素には体内に侵入した細菌をやっつける働きもあって大切ではあるのですが、増えすぎると、がんなどの生活習慣病や老化の原因となってしまいます。
トマトに豊富に含まれるリコピンを積極的に摂取することで、余分な活性酸素を消去し、老化予防や体調を整える効果が期待できます。
肥満予防・美肌効果・むくみ予防などにも効果が期待
トマトにはリコピン以外にも、β-カロテン・ビタミンC・カリウム・クエン酸・13-oxo-ODAなどの栄養素が豊富に含まれていて、美肌効果やむくみの予防、疲労回復などに効果が期待できます。
なかでも近年注目されているのが13-oxo-ODAという栄養素です。聞きなれない名前ですが、2012年に京都大学の研究で肥満予防に効果が確認された機能性成分であることが分かりました。
参考:トマトから脂肪肝、血中中性脂肪改善に有効な健康成分を発見(京都大学)
スロージューサーでトマトを摂る効果は?
スロージューサーでトマトをコールドプレスジュースにして摂ると、ミキサーやブレンダーの高速回転でジュースにするのと違って、摩擦熱で栄養素が壊れません。
また、高速で空気と撹拌されることもなく、ゆっくりと圧し潰しながら果汁を搾り出しますので、トマトが酸化されることがなくトマト本来の美味しさで栄養を摂る効果があります。
トマトジュースは朝に飲むのがおすすめ
ところで、トマトジュースで有名なメーカー「カゴメ」が、トマトのリコピンが一番吸収されるのは朝昼晩どの時間帯がもっとも適しているか試験しています。
その結果、リコピンが一番効率的に吸収されるのは朝の時間帯であることが分かっています。
参考:オススメは朝or夜?トマトの栄養リコピンを効率良く摂る方法
トマトのスロージューサーおすすめレシピ
トマトをスロージューサーでコールドプレスジュースにするときに、おすすめのレシピをご紹介します。スロージューサーでつくるときのメリットのひとつは、自分好みの味を追求できることです。ぜひ、参考にして美味しくて栄養満点のコールドプレスジュースを楽しんでください。
トマト+にんじんのコールドプレスジュースおすすめレシピ
野菜不足の予防&解消におすすめ食材のトマトとにんじんのコールドプレスジュースは、思った以上に甘くて美味しく、飲み飽きません。作り方も手軽で簡単ですし、一人暮らしにおすすめです。
材料(1人分)
- トマト…150g(通常サイズで約1個)
- にんじん…1本(200g)
トマト+りんごのコールドプレスジュースおすすめレシピ
トマトの酸味とりんごの甘味の相性がよい、飲みやすくて美味しいコールドプレスジュースのレシピです。リンゴのビタミンC・カリウム・β-カロテンとの相乗作用も期待できます。
材料(2人分)
- トマト…11/2個(290g)
- りんご…2/5個(100g)
- レモン…1/2個(30g)
トマト+赤パプリカのコールドプレスジュースおすすめレシピ
β-カロテンとカプサイシンが摂れる赤パプリカと合せた、トマトのコールドプレスジュースのレシピです。ビタミンC・クエン酸がとれるレモンで味を整え相乗効果が期待できます。
材料(1人分)
- トマト…150g(通常サイズで約1個)
- 赤パプリカ…1/2個(80g)
- レモン…1/6個(20g)
搾りカスを使ったおすすめレシピ
スロージューサーでトマトを搾ると、水分と分離された搾りカスが残ります。搾りカスにも不溶性植物繊維のほか栄養素は含まれますので、料理にアレンジして使用することでトマトの栄養と効果をあますことなく取り入れることができます。
トマト肉じゃが
通常の肉じゃがにトマトの搾りカスを加えるだけの簡単アレンジレシピ。
トマトの搾りカスに水と酒を加えて準備します。トマトの搾りカスを加えるタイミングは、ほかの材料を炒めはじめてじゃがいもの表面に透明感が出たあたり。
トマトの搾りカスを加えたら落し蓋をして強火にかけ、煮立ったら弱火にして煮込んでつくります。
材料(4人分)
- トマトの搾りカス…約3個分(500g)を搾ったもの
- 水…400ml
- 酒…100ml
- 牛ロース…150g
- じゃがいも…中3個(400g)
- 玉ねぎ…11/2個(400g)
- 人参…中1/2本(90g)
- 塩…適量
- 砂糖…大さじ3
- みりん…大さじ2
- 濃口しょうゆ…50ml
おすすめ人気のスロージューサー
投入口が大きくて使いやすいスロージューサーがクビンス EVO-800です。ジュースにする野菜果物を細かく刻まなくても投入できて、忙しい朝でもスピーディにジュースが搾れるところが人気です。
また、野菜や果物の味がしっかり感じられて美味しいジュースが飲めるという口コミ・感想の多いスロージューサーでもあります。
▼クビンスEVO-800公式サイト
トマトのコールドプレスジュースを通販で
仕事や家事が忙しい時期にはコールドプレスジュースの冷凍通販がおすすめです。
賞味期限6ヶ月程度の長さで、自分の都合の良いときに飲むことが出来て、手軽にトマトの栄養を摂ることが出来ます。
また、有名店のレシピで出来たコールドプレスジュースは美味しくて、生活にアクセントをつけるのにもピッタリです。